X100eに英語キーボード

 

  

 
 当初からの予定通りX100e用の英語キーボードを注文し、届いたので取り付けてみました。

 IBM時代からThinkPadには「保守マニュアル」が用意されており、部品を交換可能な本体部分の分解方法や、ネジやベゼルなど詳細な部品と部品番号が掲載されています。そして、部品番号を調べれば、IBMの保守用部品の販売窓口にて電話で注文でき、郵送で受け取ることが可能になっています。基本的には、保守マニュアルの中でユーザー自身で交換可能とされている保守用パーツを発注するための仕組みだと思います。本体はレノボが販売していますが、保守用部品の販売はIBMが行なっています。

 今回は、X100e用の英語キーボードを1つ注文しました。電話口で担当者に型番を告げると在庫の有無を確認してくれるので、FAXで注文票を受け取り、住所などを記入して、代金の振込票(オンラインバンキングなら振込結果画面をプリントアウトしたもの)といっしょにFAXで返送すれば、すぐに発送してくれます。6日に注文し、6日扱いとなるように代金を振り込んだところ、7日に発送処理が行われていました。運送会社はペリカン便でした。ちなみに在庫がないパーツは入荷まで最大で1カ月程度かかると言われました。

 価格は、英語キーボード(45N2971)が5240円、送料が1000円、消費税312円で、合計6552円でした。
 
 
 ThinkPadの多くのモデルでは、2つのメーカーがキーボードを製造しており、今回注文したX100e用の英語キーボード(米国英語)なら、FRU番号で「60Y9366」「45N2971」の2つがあります。これまでの実績からミネベア、Chiconyの2社と推測されますが、X100eの保守マニュアルでは判別できず、部品注文の際に電話口で調べてもらった限りでも、どちらの番号がどのメーカーか、分からないということでした。ただ、今回の注文時に在庫があったのは「45N2971」だけだったので、結果的に迷う余地はあまりなく「45N2971」を注文しました。

 届いた英語キーボード(45N2971)はキートップを外すとオレンジ色のラバードームが表れました。X100eに搭載の日本語キーボードが半透明の白色のラバードームだったことや、パンタグラフの構造も異なっていることから、別のメーカー製と考えてよさそうです。ちなみに、外した日本語キーボードのFRU番号は「60Y9397」で、番号的にも60Y系と45N系は違うメーカーのようです。

 キータッチは、今回購入した英語キーボードの方がクリック感が極わずかに明瞭で、コクッというラバードームがへこむときの動きが、びみょーながら分かりやすくなっている印象です。ややメリハリが付いたことでクリックポイントまでの荷重は重くなったとも感じられますが、いずれにしてもかなり微妙な差で、その場で打ち比べなければ分からない程度です。個人的にはクリック感にメリハリが出て良くなったと感じられたので、ちょっと嬉しいポイントでした。

 一方、個体差か構造上の問題か分かりませんが、カーソルキーの左脇にある「PgUp」キーだけは、対となる「PgDn」と比べてかなりタッチが軽くストロークもほとんど無いため、使いづらいと感じました。もっとも、ほぼ使う予定はないキーなので影響は限定的と予測していますが。
 

  

 
 英語キーボードそのものの意義についてはもうメンドくさいので(笑)あえて挙げませんが、Ubuntu 10.04 LTS上では、「キーボード」で英語の設定を追加し、Anthyなど日本語入力の設定に日本語入力開始・終了キーを設定するだけで必要な設定は終了します。私はWindowsでAX配列を使用して英語キーボードの右Altに日本語入力切替キーを割り当てているので、Anthyでも右Altを切替キーに設定しています。
 

X100eとLucid Lynx

 


 
 X100eにLinuxとしてUbuntu 10.04 LTS(開発コード : Lucid Lynx)を入れてみたのは前回書いた通りですが、なんとかハードウェア面では常用レベルまでもってこれた模様、な感じ。しっかりと動く環境まで到達するのに、なかなかアノ手この手が必要なところとかもぅ途中で「OSは遊びじゃねぇ!」とかのたまってしまいましたが、プリインOSがいかに偉大かということが分かります(笑)。すでに先人がX100eに10.04を入れてあれやこれやと試行錯誤されているので、私は基本的にそれらをなぞっているだけです。

今後やっつけるべき課題

 新たな方法の発掘やアップデートの提供により今後も状況は変わっていくと思いますが、現時点の不満なポイントを挙げてみると、最も気になるのはディスプレイ輝度がOS起動の度にリセットされる点でしょうか。サスペンドからでは問題ないですが、OSが起動すると輝度最大でログイン画面が表示され、毎回輝度を下げるボタンを連打しています。電源投入直後のThinkPadロゴ画面(BIOSレベル?)では前回の輝度を覚えてるっぽいのですが……。起動時と終了時のUbuntuロゴ画面の解像度も、AMD提供のディスプレイドライバだとVGA解像度を引き伸ばしたようになり、ちょっと昔のOSっぽい感じに。このあたりはAMD提供とかのドライバーアップデートで改善されるのが望ましいんでしょうけど、まぁ今でもどっかの設定ファイルをいじれば直るんだと思います(←いろんな問題に共通することですが)。

 Bluetoothも「切」の状態を覚えてくれず、起動するたびに「入」になってます。スピーカーボリュームは位置を覚えてるんですけどね。タッチパッドの無効化も、GUIで指定する設定ではBackspaceキーを押すとリセットされ、少々面倒な設定ファイルを書かないと完全無効化はできない模様です。タッチパッドもそうですが、縁にあるタッチパッド用クリックボタンがけっこう邪魔で誤操作してしまう困り物。プリインがWindows 7なのでマルチタッチ操作ができるタッチパッドをデフォルト装備としたんでしょうが、個人的にはタッチパッドの装備自体が腹立たしい仕様です。内蔵ハード関連ではほかに、左Ctrlキーの近くにある内蔵マイクが、認識されているっぽいものの、実質的に機能していない感じです。カメラは動きました。

UbuntuマシーンとしてのX100e

 Ubuntu 10.04 LTSを入れた、単純なハードとしてのX100eですが、ディスプレイについては個体差かどうか判断できないものの、ノートパソコンの液晶にありがちな青の強い傾向の液晶で、AMD/ATIのドライバーと一緒にインストールされる設定機能で、青のガンマ値を下げ、コントラストを上げる調整をしました。

 発熱はそれなりで、ACアダプタ使用時には底面がなかなか熱くなります。ファンも回るので無音ではないですが、もともとデスクトップパソコンや外付けHDDが動いている我が家では目立たない存在です。発熱する場所は裏側の中央からバッテリーにかけての横一帯。表のパームレストのあたりがあまり発熱の影響を受けないのは、腐ってもThinkPadというところでしょうか。HDDの搭載位置もパームレストからはズレています。

 一方、単純化を進めて細かなスイッチやインジケータ類は大幅に省かれていますが、HDDアクセスランプまで省かれたのはちょっと不満なところ。また、ラッチレスでディスプレイの開け閉めにスライドボタンは使わず、中央右側が指をかけられる形状になっているものの、慣れないうちは中央の縁にあるタッチパッドのボタンを下からグッと持ち上げて「あれ開かない」なんてことに。まぁこのあたりはThinkPadを昔から使っている人には不満なポイントというだけで、価格からすれば妥当なハードウェアかな、とは思います。

 バッテリー使用時はグラフィック関連の処理も抑えられるからか、テキストエディタを動かしているくらいの簡単な作業なら発熱はさほどでもなく、ファンもあまり回らない感じです。駆動時間は、標準付属のバッテリーで満充電の状態から4時間弱との表示。

 この記事の原稿は、試しに明け方のファミレスにX100eを持ち込んで、Geditで作成してみました。Geditの使い勝手はともかくとして、日本語入力を含めて全体的に軽快で、なかなかサクサク書けますな。日本語環境はscim-bridgeとAnthyという組み合わせですが、学習とかどれぐらいしてくれるんでしょ……。
 


 
 
テキストエディタが。

 今後、実運用段階で最も問題となりそうなのは、日本語文章を入力するためのテキストエディタ探し、でしょうか。このあたりはちょっと勉強不足だったのですが、プログラミングツールとしてのエディタは各種そろっていますが、秀丸に相当するような日本語文章の作成にも重宝するテキストエディタはなかなか無いようで、いろいろ試しながら探すしかないようです。個人的には、ひとまず全角・半角スペースの表示や改行コードの表示などができるとありがたいのですが。もっとも、wineというWindowsソフトの実行環境があり、それを使って秀丸を利用することもできるようですが、なんちゅーか半分ぐらいは趣味で選んだLinuxなので、できることならLinuxのソフトの中から探したいとか考えていたりします。

いまどきのLinux / Ubuntuって

 全体的な印象ですが、個人的にはUbuntu 8.x以来のUbuntuではあるものの、とにかくGnomeなどのGUIがさらに綺麗になったという印象です。Takaoという新しいフォントのせいかよくわかりませんが、GUIのデスクトップ環境はウィンドウのテーマやフォントなどを含め全体的にさらに洗練されており、10年ほど前のGnomeやKDEがWindowsのニセ物感アリアリだったのに対し、現在のレベルならWindows 7などよりもむしろ分かりやすく、好印象な見た目になっていると思います。アイコンに関しては、一目でなんとなく機能が分かる程度の差異化は図られているので、この面では、何度見ても間違い探しみたいに覚えられないWindowsのコントロールパネルのアイコンセンスをはるかに凌駕していると思います。最小化からの復帰やワークスペースを移動した際のシュッとウィンドウが移動する演出も小気味よく動作し、少なくともX100eでは軽快に動いています。

 メッセンジャーサービスの統合クライアントや、メール、Twitterなどのマイクロブログを統括して扱えるソフトが組み込まれているのも興味深く、個々の機能はそれぞれのソフトから提供されますが、入り口の部分や通知の表示などの部分で、OS標準機能のような印象になっています。Ubuntu OneというDropboxのようなサービスが組み込まれているのも面白いですが、権限のポリシーなどもあり、Dropboxほど使い勝手は良くないようです。

 Ubuntuソフトウェアセンターは、iPhoneのApp Storeのように、Ubuntuに対応したソフトウェアがジャンル別などで紹介される機能で、ソフトウェアを手軽に探せるのは、これから始めようという私のような人間にはかなり便利な機能です。
 


 
 ドライバなど個々の製品に起因する問題はまぁ、後からOSを入れるんですから簡単には解決できない問題だと思いますが、GUIはWindowsと比べてまったく見劣りしないレベルですし、インストールするだけで最低限の稼働は可能です。NICのドライバをセットアップできずに投げ出した10年前とは違います(笑)。とりあえずの安定環境までもっていければ、後は軽快。コンソールの画面に出しましたが、64bit版を入れたのでAdobe AIRのようにちょっと詰まる場面もありそうですが、しばらくは試行錯誤しつつモバイルLinuxを楽しみたいと思います。
 

ThinkPad X100e

 


 
 GWの宿題、というわけではありませんが、ThinkPadのX100eをLinux用として買ってみました。そこそこモビリティに優れ、かつ手頃なノートパソコンを、Linux環境でブリブリ使ってみよう、という過去にもなんとなく同じようなことをしたような気がする企画の2010年版です……。今回は、外出先でも快適に使えるような内容にするのが目標です。ちなみにヨドバシで49800円の20%ポイント還元で実質4万円程度で購入しました。この時点では、かなり安い価格だと思います。貯まったポイントでPS3のtorneを買いました(笑)。
 

 

 ハードウェアとしてのX100eについてはまぁ、エリートであるほかのXシリーズと比べればギッリギリでThinkPadクオリティというところでしょうか。耐久テストは通常のThinkPadと同じ工程である点と、英語キーボードを後からパーツとして入手できる点が個人的に重視したポイントで、ノングレアタイプの液晶もこのクラスでは逆に貴重なポイントでした。CPUがAMDというのはほくそ笑みたくなるポイントですが、前向きな特徴がどうかは微妙なところです。今回は安く店頭で購入したので日本語キーボードとなっており、英語キーボードは別途、保守部品としてIBMに電話注文して購入する予定です。

 X100eにはWindows 7 Home Premiumがインストールされていますが、Windows上で「Fn+F5」でBluetoothをハードウェア的に有効にしたら、後はPDFで公開されている保守マニュアルを参考にHDDを外し、手元にあった80GBのHDDに交換して新たなOSを新規にインストールです。デュアルブートもいいでしょうが、いきなり2つの新OSをセットアップするのもカッタルイですし、目的はLinuxなので今回はサックリとHDDごと交換しています。

Ubuntuマシーンに

 時期的に、Ubuntu 10.04 LTS(Long Term Support:長期サポート版)というメジャーバージョンの提供が開始された直後ということもあり、入れ替えるOSとしてLinuxディストリビューションはUbuntu 10.04 LTSにしました。このあたりのディストリビューション選定はキヲテラッタものにすることもできますが、自分は基本的にLinuxのことなどたいして分かっていないので、あまりマイナーなものにすると先達の貴重な知識の集積が無く途方にくれるという事になるので、ここはおとなしくメジャーなディストリビューションを選ぶのが吉だと思ったわけです。
 


 
 まだ模索中というか、基本的に先人の功績をなぞっていくだけなので個人的な苦労は限定的になるハズですが、はたして外出先で原稿をバリバリ書いたりできるような実用的なマシンになるのかどうか、楽しみでもあり、不安でもあり……。