NATO G10 ストラップ ロイヤルブルー

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 10年ほど前に購入し、5~6年ほど愛用した後はワインディングマシーンを温めていた我が家のシーマスターなんですが、どうせ使わないのならカスタマイズでもしてみるかと思い立ち、NATOストラップを入手してみました。高級腕時計の話題はこれまでも気が引けていたのですが、冷静に考えると度々紹介しているカメラも自転車もこの時計より高額なことが判明したので(笑)、深く考えずに紹介したいと思います。

 購入したのは正規ライセンスの「NATO G10 ストラップ」で、購入した「クロノワールド」でデッドストック品として紹介されていたものです。デッドストックうんぬんはともかく、シーマスターのネイビーと同系統の色のナイロンのストラップ(バンド)を探していたので、「ロイヤルブルー」と紹介されていた今回のブツは調度良い塩梅でした。

 ネイビー系の色はサッと探しても、(正規ライセンスの)NATOストラップではあまり見かけなかった色でした。写真を見る限りストラップの裏地の仕様が今流通しているNATOストラップと異なるのが、このデッドストック品の特徴でしょうか? 大きめの凹凸が出るような模様が裏地側に織り込まれており、滑り止めの効果はあまり感じませんが、蒸れや発汗対策としてはいいのかもしれません。

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 さて、被験体となるシーマスターは、自動巻き、クロノメーターなどのスペックはお馴染みのものですが、実はこれ、ボーイズサイズなのです、なぜか(笑)。ボーイズサイズは今でもオメガのラインナップにありますが、メンズより小さく、レディースより大きいサイズです。購入当時はけっこう痩せていたこともあり、比較的大きいメンズサイズのシーマスターはどうにも細い手首には大きすぎて似合わないと思っていたのが、ボーイズサイズを選んだ理由です。実際その通りだったと思いますが、ボーイズサイズでもストラップの幅は18mmで、確かメンズサイズと共通のはずで、シーマスターのメタルストラップのデザインは比較的有名なものですし、結果的に一回り小さい時計本体(ケース)が強調されてしまうのですね。普段はあまり気になりませんでしたが、メンズサイズをしげしげと眺める機会でもあると、とたんにボーイズサイズの“なんか違う感”を実感してしまうのです(笑)。

 そんな少しの後悔もありつつ、ケースもストラップもキズだらけになるまで使い倒し、本人的には十分満足した上でワインディングマシーンに収めていたのですが(後釜がアクアタイマーなので色々な意味で戻れないというのもありますが)、NATOストラップなどを見かけるうちに、ストラップの交換でイメージを変えれば、ケースの小ささを強調されてしまう軛(くびき)から逃れられるのではないかと思うに至りました。あと、アクアタイマーはケースが非常に厚いのでYシャツの袖の隙間に入らないという問題が時折起こるというのも、あるっちゃあ、ありますし、服などとの色の組み合わせで、腕時計の色にどうしてもバリエーションが欲しくなる時はありますね。どうでもいいですけど掲載して気付いたんですが、ベゼル最外周のパーツ、ズレてますね(笑)。いい頃合いなのでオーバーホールにでも出して、直せるかどうか聞いてみましょう……。

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 届いた「ロイヤルブルー」なる色は有難いことに想像通りの大人びたネイビーで、シーマスターとの統一感もなかなかではないでしょうか。ケースの微妙な小ささも気にならなくなりました(笑)。黒のストラップだとさらに引き締まった印象になるでしょうが、まぁそこはナイロンの安価なストラップなので、思案を続けるくらいなら買ってしまうほうが早そうです。装着・交換も簡単なので違う色も欲しくなってしまいます。

 つけ心地は、当たり前ですがとにかく軽くて薄い、という印象です。ストラップ部分だけで考えれば、ライブイベントや遊園地の入園証のような肌の感覚です。軍モノということで警戒していた部分もありましたが、不快なほどザラザラしたり肌触りで痛い、といったガサツな印象はないですね。さすがにストラップの先端は規定に従って熱処理が施されているので、ナイロンが溶けて固まったチクリとする仕上げのままですが、ストラップが長く、先端は折り返してベルトループの内側に入れてしまうのが定番の着用法なので、ストラップの先端に触れる機会は実は着脱する時ぐらいになっています。

 使い勝手っぽいところでメタルストラップと大きく違うのは、前述のように、メタルストラップとくらべて非常に軽くなる点です。これにより、腕に巻いた時のバランスの取り方が大きく変わります。どうなるかというと、ルーズめに巻いていた場合、ケース(時計本体)がメタルストラップの時より動くようになります。メタルストラップはストラップ自体に重量があるのでケース自体の重さは幾分相殺されるわけですが、NATOストラップのような薄くて柔らかいナイロンベルトでは重量物はケースだけになり、従来と同じ感覚で巻いていたらケースが移動しやすく、実際にケースがクルンと向こう側に回ってしまうことが1日のうちに何回か起こりました。なので、普段の感覚からすると気持ちタイト目に(穴1つ分ですが)巻くようにしています。

 ベルトループや尾錠(バックル)などの金属パーツは、高級とまではいきませんが、あからさまな安っぽい仕上がりではないのは有難いですね。これらパーツの表面仕上げは、今回購入したブツについてですが、ピカピカなポリッシュ仕上げではなく、セミグロスといったところで、色々なデザインのケースにそつなく組み合わせられそうです。

 メタルのストラップもそれはそれで手応えとしてアリだとは思いますが、ナイロンストラップの軽快なつけ心地は時計そのものへのイメージも変わるので、飽きてきたころにはおすすめではないかと思いました。

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