ワンダーオリジナル 2 – WF2014S

ReplyFrom... 「銀腕のナザ」
 
 7月27日に幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル 2014夏」(WF2014S)に参加してきました。2月9日に開催された前回の「ワンダーフェスティバル2014冬」は、前日の大雪の影響で開催にも大きな影響が出ましたが、今回は季節柄の猛暑という以外は、ゲリラ豪雨が夕方あったぐらいで特に大きな混乱もなく終わったのではないかと思います。

 前回のワンフェスは出展側も遅れるところが多数ありましたが、ただ参加するだけの私も正午をまわってからの会場への到着となり、オリジナル作品に的を絞ってもなお時間が大幅に足りませんでした。そうした意味では今回はちょっとしたリベンジのような心持ちで臨んだのもまた確か。8時半ごろに待機列に並び、10時30分の少し前には会場に入場できました。

 トレフェス有明11ではディーラー数の規模や注目作の加減から競争率が異常に高く買えなかった工作部屋さんの「ロボ子」は、今回は無事購入でき、モデリズムさんのウィーゴにくっつける「ヘリウィーゴ トランスキット」も購入。モデリズムさんはここで“見た”フラグを立ててしまったからか、ブースの写真を最終的に撮影し忘れるというミスをやらかしましたが……今回は開場まもないこのタイミングで一瞬だけ企業ブースにも足を運び、アクアマリンで「QTチャーム」を買いました。

 写真を撮影しながらまわっている中では、イワシ金属化さんで「いわしスプーン」を、ATELIER HIROさんではカラーレジンキットのニパ子を(なぜかスルーできなくて)購入しました。あとなぜか、はるきこーぽれーしょんさんのブースで、人気のタイバニの作品をスルーしてクリーチャーみたいな作品のほうを撮影していたら「にーちゃん分かっとるやないか」的な形でクリアファイルを貰ってしまいました(笑)。ちなみに中の人は、過去に「牛と山羊」と紹介されているこの2体の作品を“神話”と呼んでいました。

買ったもの

 さて、ここ数回の写真レポートで傾向を付けていますが、今回もアマチュアディーラーのオリジナル作品にスポットを当てて、写真を撮影させてもらいました。前回のワンフェスから飛躍的に数が増加した「艦これ」がさらに勢いを見せた今回のワンフェスですが、大変残念なことに当方は3枚ぐらいしか艦これを撮影しておりませんので、あらかじめごりょーしょーください。企業ブースに至っては丸ごと写真ではノータッチでございますので(アッセンブルボーグを除く)、ヨソ様の数々のレポートをご覧いただければと思います。

 撮影ペース的にはなんとか閉会までにアマチュアディーラーのホール4~8をすべてまわることができましたが、途中でカメラのCFの容量が足りなくなるという想定以上の状況に出くわしてしまい、無駄なカットや版権モノ作品のいくつかは、なくなく削除するハメになってしまいました。そうした関係から、オリジナル作品であっても、過去に当方のブログ記事や写真レポートに登場しているものは、撮影・掲載を見送ったものがあります。趣味嗜好の都合で選んでいないジャンル、また単純に見逃してしまったものもあるので、決してコンプリートリストではない点はご承知おきいただければと思います。

 < ワンダーフェスティバル2014夏 > Smugmug / 212枚

 選別して現像した写真は上記のリンク先に掲載しました。最後の方、CREA MODEさんの「星宮ケイト」以降に、少しだけ版権モノがあります。私はつむぎちゃん推しです。この記事の写真はすべてSmugmugの写真へのリンクですので、飛んだ先でも写真レポートはすべて見られます。

 

2010年代のオリジナル

GANCHO 「蝶乃」
  
 造型はもとより、模型製作も基本的に素人である私は、大きな傾向や潮流を的確に把握できませんし、造形技術の妙もそれを語る視点を体験として持っていません。それらを踏まえた上で、あくまで個人的な視点による個人的な感想とさせていただきますが、オリジナル作品にも、“原作絵”のような位置付けのものがあり、それを別の人が描いている、というケースがいくつかありました。それらが少し増えたのでは? というのがおぼろげながら抱いた感想です。

 もちろん以前からそういうケースはあるとは思いますが、「絵に惚れ込んで立体化の許可を得たが、商業作品のような版権管理がされている絵ではなかった」というパターンや、立体化を前提にある種のコラボのような形で絵を描いてもらったパターンなど、いくつかの顕著になってきているであろうケースを想像しています。

 こうした背景には、Pixivやニコニコ動画(ボカロのイラストとかね)、Twitterなどのメディアを通じて、より多くのイラストレーターの絵を目にし、そして描いた人とコミュニケーションをとることも不可能ではない、という現在の環境が影響しているのではないかと考えています。

 “オリジナル”という考え方を、原型師/造形家ひとりが持つイマジネーションを立体化する、あるいはディーラー/サークル単位で、ある種の身内としての密な連携で生み出す作品、という意味に限定すると、上記に挙げたような広い範囲でのアマチュア同士のコラボレーションはその枠に収まらないことになるかもしれません。

 しかし、3Dのデジタルキャラクターを原作として“出力”した作品もいくつかあったように、デジタル原型の興隆などもあって、原作イラスト、造型、デジタル技術、そしてそれらに携わる人達が、複雑に絡み合って化学反応を起こしているのが現在であるとするならば、アマチュアディーラーにおけるオリジナル作品の定義も、徐々に、自然に変化していくのかもしれません。

闇の眷族 「オリジナル悪魔っ娘ガレージキット 鈎鎌の悪魔 スペキュラー」

 

そのほか雑感

 そのほか雑感としては、ワンフェスなどでは、武装神姫シリーズがアフターパーツなどで根強い人気ですが、新作が出ていない飢餓感に耐えられなくなった人もいるようで(笑)、メカ・ロボット系でアクションフィギュアの性格が強い作品を展開しているディーラーのいくつかは、女の子の顔が付いた新作が増えてきたような気がしました。機人企画さんの「雷華」はややディフォルメ(≒幼女化)の入った可愛さも持たされており、武装神姫シリーズが念頭にあったことも説明されています。

 また、武装神姫シリーズとの関連は不明ですが、人形然としていた顔がある意味特徴的だったメガスカルプチャさんの新作は、少女バージョンのフェイスやボディラインが特徴になっています。ダイバディプロダクションさんのポリニアンシリーズもやはりロボットの世界観に、少女の顔と女性的なボディが特徴的です。

 もっとも、ワンフェス開催日の深夜に放送されたグッスマのニコ生では、武装神姫シリーズのキーマンである鳥山さんと浅井さんが揃う場面があり、武装神姫関連について「1年後まで何も言えない」とコメントしていたので、2015年の夏に何かあるみたいです(笑)。

 あとは、会場には女性と外国人の参加者がちょっと増えた気がしましたね。ラノベの「魔法少女育成計画」のキャラクターを立体化した作品をいくつか見ましたが、どれも気合が入っていて、逆説的に原作が濃ゆいことになっているんだろうなぁと少し気になりました。Ma.Kでは、明らかにMa.Kの世界に向けた、ジオラマなどにぴったり、でも明確なモチーフはないオリジナル作品とかがいくつかあり、これはこれで作品世界が横方向に広がっているんだなぁと感じました。

 
機人企画(ポリゴノイズ卓) 「1/12 雷華」