ひどく個人的な「模型ホビーショー」

アオシマ 「1/7 艦隊これくしょん 雪風」(試作品、塗装済完成品)
アオシマ 「1/7 艦隊これくしょん 雪風」(試作品、塗装済完成品)

 「第53回 全日本模型ホビーショー 2013」に行ってきました。個人的に気になったものの写真を撮ってきましたので簡単なレポートというか、記録みたいな感じです。全日本模型ホビーショーは企業ブースだけなので、展示されている製品は発売中、発売予定、開発中とかいろいろありますが、基本的にはお店で誰もが買えるアイテムのはずです。

 ただ、個人的な興味に寄っているので、例えばクルマのプラモやラジコン、世代的にズレている作品が原作のアイテムなどは撮ってませんのでそのあたりはすいません。1/12系も撮った量は控えめ。ガンダムは今現在ではユニコーンぐらいしか追いかけていないのでこちらも展示量からすれば撮った量は控えめです。毎回そうですが、会および各ブースの全体を俯瞰できる内容ではないので気をつけて下さい。

 選別し現像した写真(229枚)は、Smugmugにてギャラリーとして掲載しています。この記事の44枚の写真は厳選したものなので、別カットや商品説明パネルなどを見たい場合は、ギャラリーをご覧いただければと思います。

 Smugmugには現像後のオリジナルサイズの画像でアップしてありますので、画像拡大表示の画面で、右下のサイズ変更のアイコンをクリックすると、オリジナルサイズも見られます。細部を確認したい場合などにも使えるかと思います(ピントが合っていればですが)。

 以下では、興味の分野別に「Ma.K」「AFV」「ガルパン」「MGガールズ」「艦これ+α」「そのほか」「アクリジョン」の7つに分けています。

Ma.K

 マシーネンクリーガー(Ma.K)の新作では、ハセガワが「1/20スケール 44型重装甲戦闘服 MK44」(価格未定)を展示、内容のブラッシュアップで発売時期が当初発表より延期され、2014年春発売と紹介していました。

 ウェーブは、「1/20スケール オスカル」を展示。ボディが新規金型のプラスチックモデルキットで、価格、発売時期ともに未定です。「1/20スケール スーパージェリー」は4年ぶりの再生産が発表され、6090円で2014年3月下旬発売予定。偵察型で左腕もマニピュレーターの「1/20スケール S.A.F.S. type R ラクーン」は2520円で2013年10月下旬発売予定です。展覧会を記念した2体セットのスペシャルボックス「キュスター&フリードリッヒ」は7140円で2014年1月中旬発売予定です。

AFV

 ホビーリンク・ジャパンのブースでは、MENG MODEL(モンモデル)から「1/35スケール レオパルド 1A3/A4」が発表されていました。テストショットが展示され、トーションバーが可動する様子も披露されていました。すでに発売されている「1/35スケール D9R 装甲ブルドーザー」やオブイェークト、エンジンにもエッチングパーツも付属するというT-90Aがエンジンと一緒に紹介されていました。

 ピットロードにて「1/35スケール ヴィッカース・クロスレイ M25 装甲車」が展示されていました。4200円で11月中旬発売予定。すでに塗装済み完成品で海軍陸戦隊仕様が発売されていますが、そのキットモデルのようで、一部パーツが追加され、陸軍仕様との選択式になっています。

 GSIクレオスのブースの中にあるAFV CLUB/HOBBY FANのコーナーでは、「1/35スケール M109A6 自走榴弾砲 パラディン」が展示されていました。6300円で10月下旬発売予定です。ほかにもHOBBY FANの飯を食っているイギリス戦車兵などがありました。そしてなぜか、1/12スケールで「昭和時代 小学校の机/椅子」が近日発売とか……。

 ファインモールドは「1/35スケール 陸上自衛隊 高機動車」を紹介。機関重装備で屋根のないタイプが3990円、キャンバストップが3675円、12月発売予定です。

 アオシマは妙に力が入っている1/72スケールにて、陸上自衛隊のシリーズとして、新作の「陸上自衛隊 資材運搬車」「陸上自衛隊 60式自走 106mm無反動砲」を展示。どちらも2両セットで、それぞれ1785円、11月下旬発売予定です。「資材運搬車」は可動部分も多いですね。

ガルパン

 ガルパン系は、ピットロードの「IV号戦車 D型 エンディングVer.」(塗装済完成品)が展示されていました。5460円で2014年1月下旬発売予定です。あんこうチーム5人のディフォルメフィギュア付きで、ぎりぎり手のひらサイズ、でしょうか。

 グッスマは可動フィギュアのfigmaシリーズとして、西住みほ、ほかあんこうチームを展示。すでに発表されているアイテムですが、価格未定、2014年4月発売予定となっています。

 プラッツはすでにガルパンの戦車キットをいくつもラインナップしていますが、完成品も徐々に増えている模様。それらと合わせられる1/35スケールのフィギュア(未塗装・レジンキット)も展示されていました。カメさんチーム3人とプラウダ高校の2人(おんぶですが)は発売中で、新作のあんこうチーム5人セットは7350円で「10月発売予定」と紹介。

 さらに、レオポンさんチーム(自動車部)4人が5880円、黒森峰女学園の2人は2940円で、どちらも12月発売予定。黒森峰女学園の2人は右腕が選択式で敬礼ポーズが可能になっていました。

 プラッツの1/35スケールのフィギュアはカルトグラフ製の瞳デカールが付いたりと定番な感じのデキでしょうか。戦車への搭載を前提にするとか、もう少し大胆なポーズのほうが個人的には嬉しい気がしますが。

 モデルカステンのブースでは、1/35スケールの蝶野亜美教官が紹介されていました。こちらはあぐらをかいて座るという大胆すぎるポーズ(笑)。2625円で発売中です。

MGガールズ

 モデルカステンのブースではほかに、ガルパンではありませんが、再始動という位置付けでいいのでしょうか、レジンキット、1/35スケールの女性フィギュアシリーズ「MGガールズ」のVol.2が会の直前に発表されており、さっそくブースで販売されていました。

 MGガールズはこれまでワンピースを着た金髪のねーちゃんが機関重を構えているといったラインナップでしたが、今回は女子高生。「さやか先輩(高3)」「まりあ(高2)」の2種類で、それぞれイベント価格として2500円でした。

 このMGガールズ Vol.2のコーナーには未塗装の3人目もいました(笑)。私は最終日の13日午後にホビーショーの会場を訪れたのですが、ブースにいた人に聞いたところ、「今日、原型が届いた」とのことで、説明やパッケージもありませんでした。11月のモデラーズフリマで販売する予定とのことだったので、詳細は今後明らかになると思います。

 MGガールズ Vol.2は、制服のデザインがそれぞれ違っていたのと、3人目は腰掛けたポーズだったのが印象的ですね。顔はリアル系として素晴らしいデキ。加えて、展示されたサンプルの塗装技術がすごくて、この仕上がりを想定して買うのはマズい気がしました(笑)。まぁ、未塗装のフィギュア全般に言えることですが……。

艦これ+α

 艦これ関連の製品やグッズが具体的になってきているタイミングなので、いくつかのブースでは艦これコーナーがありました。グッスマは「ねんどろいど」シリーズですでに予約受付中の島風を展示。パネルのみの紹介でしたが、ねんどろいどではほかに赤城を建造中、figmaシリーズで島風、赤城を、1/7スケールで金剛 大破 Ver.を建造中と紹介されていました。

 アオシマはグッズ展開を含めた艦これコーナーを用意。艦船キットについてはアオシマ、タミヤ、ハセガワからなる静岡模型教材協同組合での取り組みになるようで、艦これバージョンのパッケージのサンプルも展示されていました。(女の子の)赤城にハセガワのロゴ、というのはともかく、美少女イラストとなった島風にタミヤのロゴ(タミヤのキットなので)、というのはなかなか注目に値する状態です。

 アオシマのキットはもう少し具体的に紹介されており、第1弾の「戦艦 長門」(3990円、10月発売予定)をはじめ、「重巡洋艦 愛宕」(3570円、11月発売予定)、「駆逐艦 雪風」(2310円、12月発売予定)、「軽巡洋艦 那珂」(3150円、1月発売予定)が展示されていました。それぞれ、艦娘仕様のパッケージ、キャラの姿を模したエッチングネームプレートとシール、キャラクターカードが付属する予定。キット自体はこれまで販売されてきた1/700スケールの(ガチな)艦船プラモデルキットです。

 アオシマはほかにもマグカップやキーホルダーなどグッズを紹介していますが、注目なのはフィギュア「1/7スケール 雪風」でしょうか。価格、発売時期ともに未定で、未塗装で監修中の試作品が展示されていました。「制服は原画を忠実に再現するためクリア成型で彩色」「キャストオフを想定したような、内部まで忠実の再現」とか踏み込んだことが書かれていましたが(笑)、1/7スケールのクラスでメーカー製の艦これのフィギュアが公開されたのはこれが初めてでしょうか?

 GSIクレオスのブースでは、艦これ関連としてMr.COLORの特色セット「旧 日本海軍工廠 標準色セット」のパッケージと内容を紹介。呉、佐世保、舞鶴の工廠標準色に甲板のリノリウム色をセットにしたもので、アオシマから発売の艦これのプラモデルに対応すると解説されていました。4色セット、787円で11月発売予定です。

 艦これとのコラボ? も行われている「蒼き鋼のアルペジオ」も、放送が始まったばかりのアニメ版を元にした艦船がアオシマ、ピットロードでそれぞれ紹介されていました。アオシマは1/700スケールのプラスチックキットで12月中旬発売予定、ピットロードは1/350スケールの塗装済完成品で2014年春発売になるようです。

そのほか

 ウェーブのブースでは、海外の新興ブランド「Keiko」のメーカーオリジナルデザインというノンスケールのSFメカ「スペース ポッド クラブ03 【汎用工事用修理機】」が紹介されていました。すでに予約などを受け付けているので私も注文してありますが、完成した状態を見たのは初めてで、なかなか細かなディテールまで作りこんであるようです。キットは成型色違いの2体セットで、3990円、10月中旬発売予定です。

 コトブキヤのブースでは、攻殻SACから、発表済みで発売直前のプラスチックキット「1/35スケール 多脚戦車 『剣菱重工 HAW206』試作車ver.」が展示されていました。7140円で10月発売です。また、同じく攻殻SACからプラスチックキット「タチコマ with 草薙素子&バトー」もあり、こちらは価格未定、2014年春発売予定となっていました。どちらも1/35スケールなので、ジオラマ的展開も面白そうです。

新・水性カラー「アクリジョン」

 模型業界的に大きなトピックだと思えたのは、GSIクレオスが発表した新しい水性アクリル樹脂塗料「アクリジョン」シリーズです。当初のラインナップとして30色が発表されており、10mlで189円、12月発売予定です。従来の水性塗料と混ぜて使うことはできないので、薄め液やツールクリーナーなども専用のものがまとめて発表されています。

 私は溶剤や塗料について詳しくはありませんし、時間の都合で会場の実演なども見られなかったのですが、公式Twitterアカウントからの情報によると、エマルジョン(乳液・乳剤)がベースで、安全性が高く、強固な塗膜と塗りやすさを両立したとのこと。また、アクリジョンの実際の臭いは絵の具程度ということで、従来から大幅に臭いが抑えられているようです。パール粉の追加は可能(相性の可能性はあり)で、素材に対し溶剤が作用しないのでABS樹脂への塗装にも適しているとのことです。

 アクリジョンは、強固な塗膜と塗りやすさという点で、筆塗りとエアブラシの作業性を両立させたと謳われている点が興味深いですね。また、臭いの問題を解決したのは、特に家族や同居人のいるサンデーモデラーには非常に心強いポイントだと思います。

 ホビーショーではほかにも(あくまで興味の範囲で)いろいろ写真は撮りましたが、前述のように現像した写真はすべてSmugmugのギャラリーとして掲載しているので、大きい画像でつぶさに確認したい方はそちらを見ていただければと思います。