The Floating Mug

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 「Kickstarter」で出資していた「The Floating Mug」の量産が開始され、出資者向けの特典として1個送られてきました。すでに会社「The Floating Mug Co.」も設立されたようで、Webサイトでは一般向けに販売も開始されているようです。

 ユニークな形状が目に留まり、Kickstarterで出資したのがもう……いつだったでしょうか(笑)。かなり早い段階だったと思いますが、プロジェクトの出資募集は2012年8月に締め切られ、合計で573人が出資、1万5000ドルの目標から大きく超えた3万9981ドルの出資を得てプロジェクトはスタートしました。

 量産の準備段階では想定外のトラブルもあったようですが、概ね予想の範囲の期間で完成したのではないでしょうか。このプロジェクトでは、出資者に対し、プロジェクトスタートから現在までに合計で25件の経過報告が行われています。試作や量産の現場、発生した問題と今後の予定など、刻々と報告される様は、製品開発の現場にまさに参加しているような気分を味わえました。同時に、Kickstarterで出資するようなプロジェクト全般に言えることですが、工場で量産するプロダクトというのは、長い時間や辛抱強い調整が続く作業であることも実感でき、いち消費者として目まぐるしく進化するWebやIT界隈の時間感覚に慣れていると、非常に新鮮で、待ち遠しく感じていました。

 ちなみに、「The Floating Mug」の企画者は米国・ノースカロライナ州の人ですが、工場の関係からか、量産品はチェコ共和国から「Ceska posta」で発送されてきました。今後Webサイトで購入した場合はどうか分かりませんが……。

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 さて、この浮遊マグと名付けられた「The Floating Mug」ですが、見た目の通りマグカップの底が浮いている構造です。飲み口から垂れてしまったり、結露したりしても机を汚さない、コースターいらずの構造というわけです。

 その見た目から「ボキッと折れないのだろうか」と心配してしまいますが、そのあたりは試作の段階から言及されており、どデカいボトルを上に乗せても大丈夫、みたいな写真が初期に公開されていました。製品版を紹介するWebサイトではハーフ・ガロン(約1.9l)の重さに耐えると紹介されています。実際の量産の段階では試行錯誤もあったようですが、届いた製品の取っ手の部分にヤワな印象はなく、かなりガッシリとして微動だにしない印象です。もちろん、中身を入れてもグラグラしたりプルプル揺れることはありません。

 デザインが綺麗にまとまっているので分かりづらいのですが、強度を確保するため、この特徴的な取っ手のサイズは大きめです。マグカップ単体で見るとそれほど違和感はありませんが、取っ手部分は実際は中ジョッキの取っ手ぐらいの大きさ・太さがあります。

 カップ部分はマグカップとして標準的なサイズで、冒頭の写真のコーヒーで約220mlが入っています。取っ手は少し太いなと感じますが、“マグカップで飲む”という印象からは大きく離れていないと思います。逆に、小さな取っ手で、飲み口が薄いカップに入れてコーヒーや紅茶を繊細に味わいたい、という場合にはあまり向いていないでしょう。

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 Webサイトでは、生産場所は欧州で、エキスパートな職人が製造していると紹介されています。マグカップ本体は磁器(porcelain)で、色は綺麗な白です。ベージュ系のカップなどと並べると、光源によっては青みが少し目立つかもしれません。食洗機、電子レンジでの使用に対応しています。手洗いの場合、隙間の部分は少し洗いにくいですね(笑)。現在、製品版は約36ドルと、マグカップとして気軽に買える値段ではないような気もしますが、ユニークなデザインなのと、使用感として大きな不満もないので、一味違ったマグカップを探している人はチェックしてみてはいかがでしょうか。