ThinkPad X1

 おうち用ノートパソコンとしてレノボの「ThinkPad X1」を買ってみました。モデルは店頭売り用の「1286-2HJ」で、Core i5に128GB SSD、Windows 7 Home Premium 、WiMAXと上位モデルに近い構成ですが、発売から半年ほど経過していることなどもあり、発売時の半額程度でした。

 X30、X60s、X100e(Linux遊び用)とノートパソコンは図らずも「X」畑を歩んできたのですが、X1発売当時の印象は、仕事用としてみるとあまり良くはなく、X300系の流れ? で高価という印象と、グレア液晶とかありえない……という感じでした(笑)。重さも1.7kg、ACアダプターを入れると約2kgなので、仕事で「D3」+「24-70mm」などと一緒に持ち運ぶのは遠慮したい感じです。価格は時間の経過で解決しているとはいえ、ピカピカの液晶は個人的に嫌いなので、仕事用あるいは家庭用でもメインディスプレイとしては今後も選択肢には入らないでしょう。もっとも、Gorilla Glassを採用ということで、数多のユーザーが経年とともに直面する、トラックポイントやキートップが擦れてディスプレイ表面に消えない跡が残る、という問題を(恐らく)解決している点は評価したい部分です。ディスプレイを開けると、ほかの人から見てロゴが逆さまになるのは、変えて欲しいとろですが。

 X1は、後の2012年に発表された最新の「X230」に代表される、ThinkPadの象徴的なシリーズを先取りしたいくつかの特徴を備えています。代表的なのは古参ユーザーが騒いだ、ついにメインストリームにやってきた6段配列かつアイソレーション・キーボードでしょうか。個人的には以前の7段でも今回の6段でも、アイソレーション・キーボードでも問題ないので別に気になりませんが、唯一にして大きい問題は、F4とF5、F8とF9の間に隙間がなく、ファンクションキーの配置がパッと見で認識しづらい点でしょう。6段化の弊害と言えなくもないですが……自分でF4とF5の間にマーキングしようか、とか思ってしまいます。

 従来ならディスプレイ側に付いていたキーボード・ライトは廃止され、キー内部に埋め込まれたLEDによるキー・バックライトになりました。これを受けてキートップの素材は透明なものになり、その上に、光る文字部分になる白の塗装、さらにその上に文字の形をくり抜いた黒の塗装、という2色成型のような仕上げです。このためか、キートップの印字には、以前のデカールのようなモヤモヤとした余白が無く、見た目にシャープになっています。バックライト化の副産物とはいえ、嬉しいところです。キータッチは見事なもので、特にボディ側の剛性感がかなり高く、結果としてキーユニットの素性の良さが出ているようです。

 X1では薄さを追求するためか、本体を分解しない限りバッテリー・パックは取り外せない仕様です。このあたりはいろいろな要求が多そうなX230とは違って、薄さを追求したX1ならではの割り切った部分でしょう。部品交換の際は、BIOSでバッテリー・パックを(一時的に)無効化する項目を選択すると電源が落ちるので、その後に作業をします。ACアダプターを接続するとこの設定は自動的に元に戻ります。ちなみに、ハードウェア保守マニュアルや交換部品にはバッテリー・パックも解説およびラインナップされているので、バッテリー・パックの交換自体は可能です。

 購入した店頭モデルの搭載OSはWindows 7 Home Premiumですが、SSD(東芝製でした)はさすがに段違いに快適ですね。現在仕事で使っているX60sはSSDに換装しWin 7 Proをインストールして使っていますが、普段は必要十分な快適さで、買い替えどきを逃している感じです。X1のメモリは4GB(サムスン製でした)でスロットは1つだけなので、秋葉原でCorsairの8GBのメモリを4000円弱で買ってきて換装しました。



 キーボードは、本体が店頭売りのモデルなのでカスタマイズできませんから、IBMの部品センターに電話とFAXで注文し、交換パーツとして英語キーボードを入手しました。「米国英語」でFRU番号は「04W0980」です。価格は1万4000円、送料・税込で1万5750円でした。実は初期搭載の日本語キーボードは左クリックのボタンが不良品気味だったのですが、交換した英語キーボードでは問題なく動いており、一安心です。購入した英語キーボードと日本語キーボードのメーカーですが、パンタグラフのパーツ構成を見る限りは同じようです。

 ドライバについては、これまでのようにAXキーボードドライバを比較的強引に入れたのですが、アサインが無いハズの右Ctrlを押すとGoogle日本語入力が「カタカナ」入力に切り替わってキー操作でひらがな入力に戻せなくなったり、右フレームにあるボリュームボタンとミュートボタンが動作しなくなったりと不具合が散見されたため、大人しく通常の101英語キーボードのドライバにしています。

 冷静に考えると、キーボードだけでなく液晶からネジまでパーツ単位で保守部品を購入でき、分解・搭載するマニュアルまで用意されているというのは、ThinkPadの伝統とはいえ、継続している点でも凄いことです。

 ちなみに届いたパーツには連絡事項として紙が同封されておりまして、IBMによるレノボ保守部品の販売は、業務委託契約の満了につき2012年7月14日で終了すると案内されていました。文面にはちぐはぐで意味が分からない記述もあり(笑)、詳細を正確には理解しかねているのですが、保守部品について、7月15日以降は「レノボ・スマートセンター」に電話(フリーダイヤル)で注文するということになるようです。おそらく。また、「レノボ・パーツ販売サービス窓口」という(こちらはパーツ販売と明記された)メールアドレスも用意されるようで、メールアドレスは「 partsales_jpあっとれのぼどっとこむ」となっています。現在のIBM部品センターの電話番号(下4桁が8607)は7月14日以降、自動案内に切り替わるとのことなので、もしかしたら新しい連絡先はそちらで確認できるかもしれません。