Nexus S

 


 
 久々の携帯電話として、GoogleのNexus Sを買ってみました。Nexusシリーズ第2弾で今回はサムスン製です。1shopmobileのTwitterで告知された12月17日にメールで注文し、即日で決済を行い、12月25日に(!)受け取れました。通信販売で購入するタイミングとしては最速の部類ではないでしょうか。価格は送料込みで729ドル、クレジットカードへの請求額は6万2285円でした。別途受け取る時に支払った関税は1700円です。

 ハードウェアについてはWebサイトの案内におまかせしますが、湾曲したディスプレイはちょっとだけユニークな部分でしょうか。見え方まで歪むわけではないので日常的な見え方は変わりませんが、ディスプレイを下にして置いた時に画面が傷つきにくい、とか、そういう二次効果はあるかもしれません。

 背面のロゴとカメラリングには色が付いていますが、それ以外はブラックで統一されており、シンプルなデザインです。背面はGALAXY Sのように細かなドット柄ですが、目立ちにくい印象です。写真ではピッカリ写りこんで銀色のように見えますが、実際は濃いめのメタリックブラックです。ディスプレイ側は、スリープで画面が消えると、4つのタッチセンサーボタンのバックライトも消え、「真っ黒な塊」になってしまうのも、ミニマルなイメージを狙ってのことでしょうか。個人的には気に入っていますが。ディスプレイの下にある4つのボタンは、Android界隈では最近問題になりつつありますが、並び順が各機種でバラバラで、慣れるまで少々時間がかかります。また、実際に手にすると、GALAXY Sもそうですが、かなり軽く感じます。
 


 

 

 ディスプレイはサムスンのスーパーAMOLEDです。有機ELは、自発光ゆえのドスの効いた「真っ黒」な暗部表現、濃い発色、限界まで広い視野角などが特徴です。ですが、色味の調整は難しいようで、輝度により白・グレー系の発色が段階的に異なる印象です。私が触ったことのある有機EL搭載の携帯電話やNexus Oneも、赤みがかっている傾向があったように思います。

 今回のNexus Sはというと、輝度が低い状態ではやや緑がかった色になるようです。具体的な傾向は個体差やロットによって違ってくると思われますが、白やグレーでは、このズレた色の傾向が目につきやすいですね。一方、輝度を高くするにつれ白系の色はどんどん白くなり、設定画面の輝度のスライダーで半分を超えるあたりからは、白系もほぼ完璧な発色になります。

 初期設定では環境光センサーによる自動調整がオンになっているので、暗めの室内だと自動的に輝度が低くなり、緑がかった画面が印象に残りがちですが、明るい屋外だと輝度が高くなるので、完璧な発色になります(笑)。自動調整をオフにして輝度を常時高めに設定しておく手もありますが、ディスプレイは電池を最も消費する部類なので、できれば自動調整オンで運用したいところです。

 そのほかハードウェア的な部分ですが、いわゆる着信ランプのようなインジケーターはありません。メールが着信していたり、電話の不在着信があったりしても、ピカピカ光って知らせてくれることはありません。電源ボタンを押してスリープを解除しないと分かりません。まぁこれはふつーに不便です。受話口の右にあるのはインカメラ、左にあるはの近接センサーと環境光センサーで、LEDの窓ではございません。

 microSDカードには非対応なので、SDカード経由のデータのやりとりや継承などはできません。個人的には、これまでもmicroSDカードは入れっぱなしで、着脱はほとんどしませんでしたし、Nexus Sの内蔵メモリは16GBもあるので、容量面で困ることはなさそうです。

 


 
 動作は基本的にキビキビとしていて、各種のアニメーションもなめらかに表示されているようです。スリープモードなどでディスプレイがオフになる時に、ブラウン管の電源を切ったときのようなエフェクト(プツンッってやつ)が入るのはちょっと気に入っているところです。

 OS的な部分では、Android 2.3ということでまぁ各所で取り上げられているような要素がのっております。SIPの通話が通話機能に統合されているのですが、日本ではまだ利用の仕方が限定的かと思われます。NFCについても、アプリが無いってのもありますが、使う場所が無い、というのが今の状況でしょうか。

 テザリングについては、USBテザリングは試していませんが(笑)、「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」はエラーが表示されて有効になりません。私が買ったNexus SのパッケージにはT-Mobileの小さな冊子が入っていたのですが、勝手な予想では、北米における入手経路や販売元のキャリアにより、そのあたりの機能は無効になっているのかもしれません。SIMカードで判別はしていないと思うのですが……。あと、海外の端末では珍しくありませんが、いわゆるマナーモード(サイレントモード/バイブレーションモード)だとカメラのシャッター音は鳴りません(笑)。
 


 
 文字入力まわりも従来より改善されているのですが、範囲指定が一発決めでビックリするほど使いにくかった従来のテキストのコピペ操作は激的に改善され、普通になりました。テキスト上をドラッグするとルーラーのようなものが表れ、コピー範囲を微調整でき、背景色が付いた範囲指定済みエリアを再度タップするとクリップボードにコピーされます。

 日本語入力ですが、ATOK トライアルは現時点ではAndroid マーケットに表示されないようです。正式版提供後に期待でしょうか。Simejiは強制終了するケースが散見されたため、(※Ver. 4.5.2で修正されています) 今日の時点ではOpenWnn フリック対応版に落ち着いています。

 ドコモのSIMカードを入れて起動すると、そのままAndroidが日本語環境で起動し、ひらがな、カタカナの表示については問題ありません。が、漢字は中国語用のものが一部で代用されており、微妙に形の違う漢字があります。フォントのインストールや置き換えがどの程度テクニカルなことなのかはこれから勉強するところですが、直せるならそうしたいところです。

 余談ですが、壁紙はpixivで公開されていた じぇん氏のイラスト(pixivへのリンク)です。

 Nexus Sを所有し、使うメリットとは、Nexus Oneがそうであったように、Google/Androidサービスのリファレンスモデルとして最新のOSやサービスが随時提供される(と期待される)ところでしょう。2010年を振り返っても、Android界隈の進化の速さは眼を見張るものがありました。キャリアやメーカーブランドでは追いつけない速度といっても過言ではありません。もちろんリスクも含んでいますが、そうした最先端のモバイルサービスをいち早く体験できることに期待したいですね。今のところ最低限のセットアップを済ませて使い始めたところなので、SIMロックフリーの端末ですし、いろいろ試してみたいところです。

 ちなみに技適マークは外装、ソフトウェア表示ともに無いので、同様の製品を入手して使用するのは自己責任でお願いします。