M-HEXANON 50mm F2

 「GXR」の「MOUNT A12」ユニットに装着するレンズとして、コニカの「M-HEXANON 50mm F2」を買ってみました。外装はヘリコイドなどのクロスローレット加工のエッジな部分にやや塗装のはげが散見されるものの、銅鏡自体やレンズ、レンズ内部はかなり綺麗な状態だと思います。

 Mヘキサノンシリーズは、コニカが1999年末に発売したレンズ交換式のレンジファインダーカメラ「Hexar RF」(フィルムのカメラです)のために開発されたレンズのうちの1つで、ライカMマウントと互換性のあるコニカKMマウントを採用しています。「GXR」の「MOUNT A12」ユニットへはマウントアダプター無しに装着できます。50mmのレンズは「GXR」では35mm判換算で75mmです。

 「Hexar RF」の製品としての現役期間は5年ほどで、生産終了は2005年です。今回のように中古で買う場合、例えばライカのレンズで見かけるような1960年代、1970年代に製造されたとかではないので、経年劣化については比較的心配しなくてもいいものが多いのではないでしょうか。もっとも、市場に出回っていたのが比較的最近でも、頑丈に作られているかどうかはまた別の問題ですが。

 50mmレンズは、「なるべく小さいサイズ」を条件に探していたのですが、新品では、カール・ツァイスのゾナー「C Sonnar T* 1.5/50」やプラナー「Planar T* 2/50」、ライカのズマリット「Summarit-M 2.5/50」などが候補に上がります。Cゾナーはコシナの生産サイクルの問題などから、現在のところ在庫が無く買えませんでした。ズマリットは、ライカとして最も安い価格帯とはいえ高額であることには変わりはなく、性能が良ければそれでいい私としては後回しにしたい感じです。

 ということで、中古で、発売年次が比較的最近なMヘキサノンシリーズに的を絞って網を張っていたわけです。「M-HEXANON 50mm F2」は、コニカが目標としていたであろう、ライカのズミクロン 50mmの描写性能に比肩すると言われていますが、個人的にはズミクロンは持っていないので分かりません(笑)。使用感の部分では、フードがズミクロンよろしく内蔵式で引き出すタイプなのですが、フード自体も金属製のようで、見た目はともかく質感は高めです。ヘリコイドは指をかけるノブが無い普通のタイプで、回すと銅鏡を繰り出すためレンズの全長がわずかに伸びます。

 例によって買ったばっかりなので描写部分はこれから楽しんでいきたいところです。現代の最新のレンズと比較すると、逆光への耐性はそれほど強くないようですが、シャープで歪みが無く、ボケやコントラストも良好で、隙のないレンズという印象です。
 


 「M-HEXANON 50mm F2」の写真は以下(Smugmug)にもアップしています。
辰巳 2012/05/13
青海 皇居外苑 中野 2012/05/06
平和島 銀座 有楽町 2012/04/30
 

Nokia Lumia 800

 ノキアの「Lumia 800」(香港版)です。OSはWindows Phone 7.5で、新生ノキアを象徴するモデルですね。

 ディスプレイは3.7インチ、800×480ドットの有機EL(AMOLED)で、ボディサイズは61.2×116.5×12.1mm、重さは約142gとなってます。大きさと重さは、分かりやすく言うと「iPhone 4S」とだいたい同じです。カメラは800万画素ですが、現状では、少なくとも私の個体は中心に青い曇りが出るので過信は禁物な感じです。IIJ mioのSIMカードで使っていますが、ファームウェアを現時点で最新の「1600.2487.8107.12070」にしたところ、電池の持ちは良くなったようです。IIJ mioのSIMはAPNを指定通り設定すれば問題なく使えますが、アンテナピクトは立ちません。これは「Nexus S」でも同じです。ちなみにこの「Lumia 800」に技適のマークはありませんので利用は自己責任となっております。

 「Lumia 800」とほぼ同じデザイン、近しいスペックで「Lumia 900」も登場していますが、「Lumia 900」のほうはディスプレイが4.3インチと大型化されているものの、解像度は800×480ドットのまま。この北米(AT&T)向けモデルはAT&TのLTEをサポートしているのが大きな特徴ですが、仮に日本に持ってこれたとしてもLTEどころかW-CDMAも使えるかどうかアヤシイ、というか対応周波数帯の仕様を見る限りでは使えない感じ。じゃぁW-CDMAは日本で使えるけどLTE非対応の英国版「Lumia 900」は、解像度そのままで画面がデカくなっただけということになり、精細感的にはけっこう残念な感じでは……ということで、「900」の存在を知った上で「800」を選んだ次第です。

 普段は4.7インチの「GALAXY NEXUS」(SC-04D)を使ってますけど、1280×720ドットと精細感や密度は目を見張るものがあります。が、単純にデカすぎるんですよ、画面(=ボディ)が。4インチ以上は物理的にもうちょっと無理があるっていうか、片手オペレーションではホントに指が隅に届かず限界を感じるので、今後はそのあたり、真剣に考えて選びたいと思いました。個人的にですが、今後の理想は4インチ以下でなおかつHD以上の解像度って感じでしょうか。

 Windows Phone自体はメーカーによる独自色がほとんど出せないサダメのようで、「Lumia 800」のOS部分でノキアらしい部分といえば、着信・アラームの音や、UIのテーマカラーに「nokia blue」が用意されているぐらいでしょうか。もっとも、「Lumia 800」のボディカラー、Cyanでデフォルトに選ばれているテーマカラーは「ブルー」で、「nokia blue」はもっと濃い青なため、Cyanとはマッチしません(笑)。

 侮れないのは着信・アラーム音の類。ノキアが好きな人にとっては、有名な着信音「Nokia Tune」に特別な思いを抱く人もいるかと思いますが、着信音はいずれも完成度が高く、突き刺さるように刺激的ではなく、かといって聞き流してしまうほど地味でもない、非常に質の高い音が揃っています。

 アラーム音はさらにすごく、といっても個人差はあるでしょうが、ノキアのアラーム音は本当に目覚めやすいというか、鳴った時の“急に起こされた感”が無く、かつて「Nokia N82」で初めてアラーム音を使って起きた時は「こんなにスッキリと起きられるのか」と驚いたものです。「Lumia 800」では、当然ながら「N82」から音自体は変更されていますが、いずれも秀逸なアラーム音が搭載されています。

 ノキアは世界市場で圧倒的なシェアを誇っていたフィーチャーフォン主体の時代から世界中に研究機関を設けており、当時(ノキアが日本市場にいた頃)は日本でも電車の中の利用動向など、継続的に調査を行ない、世界中のケータイの“使われ方”“文化”といった面に踏み込んでノウハウを蓄積していました。現在のスマートフォンメーカーのようにハイエンドモデルから攻めていくスタイルはある意味では簡単ですが、途上国を含めローエンドの端末まで幅広く手がけていたノキアにとっては、“一般大衆”がどのように使っているか、というのは重要なテーマだったわけです。上記の着信音なども、そうした研究成果の末に生み出されたと言われたら納得できるような、磨き上げられた説得力があるのは確かです。

 ちなみに、ご存知のように当時もノキアはストレート型端末が主流だった訳ですが、剛性を確保した設計がなされており、日本では折りたたみ型が主流だったこともあって、“犯罪現場で犯人がすぐに壊せなかった端末”として警察から感謝されたこともあったそうです。

 アラーム音などもそうですが、スペック表には表れない、名門メーカーとしての意地や誇りのようなものが、数年ぶりに手にしたノキアの端末から感じ取れ、「この人たち、ぜんぜん死んでないじゃない」と嬉しく思ったところです。

 そうした意地のようなものは、UI面ではWindows Phoneの仕様上、影が薄くなっているものの、逆にボディデザインには色濃く反映されています。

 ワンピースのボディは美しく仕上げられており、平滑度、上下端に向かう緩やかなカーブ、セミグロスの塗装といずれも非常にレベルが高いですね。スピーカー(とおそらくマイクも)を下部の面にまとめ、CEなどの印字もここに集約し、背面の目障りな印字を無くすなど、ミニマルな外観へのこだわりは相当なもの。上部のUSB端子のカバーはシーソー式に跳ね上がる方式で、閉じている時は無駄な溝も存在しないという徹底ぶり。FCCのID表記に至ってはSIMスロットを開けたわずかな場所にシールで貼られています。

 正面を覆うGorilla Glass採用のディスプレイはカーブドガラスですが、「Nexus S」や「GALAXY NEXUS」のように凹んでいるのではなく、わずかに反り返った形状です。といっても大部分は平らで、上下端がボディデザインに沿って傾斜している、という感じです。もっとも、ハイライトの入り方は平面とは少し異なるので、サイクロップレンズを平たくしたような不思議な印象になっています。

 ワンピースボディは剛性感が高く、140g超でずっしとした“塊感”を感じますが、やはりこのくらいのサイズは持ちやすく、少なくとも大きさの面ではモバイル機器の最適解でないかと思わされます。Windows Phoneのカスタマイズ性の低さはAndroidユーザーからするともどかしい部分ですが、アプリがどの端末でも使えるというのは、プラットフォーム全体を俯瞰すると、Androidには無い安心感ともいえます。iOS/iPhoneとAndroidの中間といったところでしょうか。Windows Phone自体、大きく方向転換した7.5が登場してからそれほど時間が経っているわけではないので、何事も徹底して粘るマイクロソフトの諦めの悪さに期待したいところです。
 

東芝 FlashAir

 東芝の無線LAN搭載SDHCメモリカード「FlashAir」(SD-WL008G)が3月10日に発売されたので買ってみました。

 以下は長くなったので簡単に書いておくと、FlashAirは無線LANアクセスポイントとなり、スマートフォンなど接続した端末のブラウザで中身を見たりコピーしたりできるというものです。

 同じように無線LAN搭載のSDカードとして「Eye-Fi」がけっこう前から販売されています。今までEye-Fiの対抗となる製品がほぼ出てこなかったのは、よくよく考えてみると少し不思議なくらいですが、この東芝のFlashAirはさまざまな意味でEye-Fiとは異なるアプローチになっており、単なる二番煎じになっていないのが興味深いところです。

 今のところラインナップは1つで、SDHCの8GB、Class 6というものです。容量や速度については今後の動向を見ながら拡充が検討されていくようです。8GBのメモリーのうち、ユーザー領域は7.2GBで、無線LANの仕様はIEEE802.11b/g/n、セキュリティはWEP、TKIP、AES(WPA/WPA2)となっています。通常はWPA2-AESが使われます。なお、Webサイトなどで紹介されている機能のうち、いくつかは対応カメラの登場を待つ状態となっており、現時点で利用できるのは「ワイヤレスデータ転送」のみと、シンプルな内容です。

 無線LANについては、国内の無線認証(技適)だけでなく、北米、欧州の認証も取得していることで35の国と地域に対応し、今後も拡大される見込みです。これにより、外国旅行に持参した際には胸を張って利用できるというわけです。もっとも、従来から無線認証の有無がエンドユーザーレベルで問題になることは少ないですが、この製品がグローバルで販売されることを念頭に置いて開発されているという証でしょう。カードの裏側には認証番号やマークや印字されています。

 Eye-Fiはデジタルカメラとデジタルビデオカメラでの使用が前提でしたが、FlashAirはSDHCカードに対応する一般的な機器なら基本的に対応できます。もちろん、カメラが主要な用途として想定されていますが、仕組みとして標準的なものを利用しているので、カメラ系にとどまらず幅広く利用できるのが特徴です。私はデジタルカメラで利用するつもりですが、アイデア次第でカメラ以外でもいろいろ活用できそうです。カメラ系の対応機種はWebサイトで案内されています。


 
■FlashAirに保存されているデータをブラウザで表示

 メモリー部分については特筆すべきところはありませんので、気になるのは無線LANの通信部分です。無線LANを利用した通信機能としては、「ワイヤレスデータ転送」「P2P」「サーバーアップロード」の3つが用意されていますが、「P2P」「サーバーアップロード」はカメラ側の対応が必要ということで、現時点では利用できません。ちなみに、「P2P」機能はFlashAir対応機器同士でデータ転送を行う機能です。「サーバーアップロード」機能はオンラインサービスやブログにデータをアップする機能で、公衆無線LAN経由にも対応すると案内されています。

 「ワイヤレスデータ転送」機能が現時点で使える機能ですが、これはFlashAirが無線LANアクセスポイントとなって、クライアントの接続を待ち受けるというものです。考え方はEye-Fiのダイレクトモードと同じです。SSIDとパスワードはFlashAirに初めて接続した際に設定できます(次回接続時には設定画面が出なくなります)。専用ソフト「FlashAirTool」(Windows版のみ)を使ってSSIDを設定・変更することも可能です。

 FlashAirに対しては、スマートフォンやパソコンなど無線LANに対応した機器から、前述のSSIDを検索・選択して接続します。するとFlashAirからはローカルIPアドレスが割り振られ、無線LANルーター、あるいはモバイルWi-Fiルーターなどに接続した場合と同じ状態になるわけです。もちろん、インターネットには接続できるわけではありません。確か4台まで同時接続ができたと思います。

 次に、スマートフォンやパソコンなど接続した機器でWebブラウザを開き、URLに「http://flashair/」(あるいは http://192.168.0.1/)と入力しアクセスすると、FlashAirのメモリーに保存されているデータが(ブラウザ上に)表示されます。そして、必要なデータをスマートフォンなど端末側に保存すれば、データの転送が完了するという訳です。メモリー側は動いているので、この状態でFlashAirが装着されたカメラで撮影を行えば、リアルタイムにデータが増えていくのを確認できます。画像はサムネイルが表示され、それなりに高速に表示してくれます。サムネイルは元画像にリンクされています。

 保存や表示内容はFlashAirというよりブラウザ側の挙動によるので一概には説明できませんが、Androidでは標準ブラウザ、Chromeで問題なく動いています。機会があってiPhoneや“新しいiPad”でも試しましたが、元画像の表示はSafari上では縮小されるものの、保存するとちゃんと元画像のサイズでした。

  

 メモリー内のデータにWebブラウザでアクセスできるという汎用的な方法を採用することで、クライアントを選ばない仕組みになっており、専用アプリが要らないのは比較的分かりやすいといえます。また、FlashAirに保存されているデータは画像に限らずすべて表示され、ブラウザの操作により端末側にコピーすることができます。もちろん、端末側でそのデータが扱えるかどうかは別問題です。

 現時点での課題は、写真データの一括コピーができず、写真を1枚ずつ保存する必要があるという部分ですが、ブラウザで表示しているので、パソコンであればダウンロードツールを使うことができます。Webブラウザでの表示においては、分類やソートなど表示方法も拡充してほしいところですが、ここはHTMLの見せ方次第ともいえるので、ファームウェアのアップデートで改善されることを期待したいですね。スマートフォン用アプリが出てくれば、こうした使い勝手は大幅に改善されるかもしれません。

 なお、このWebブラウザでアクセスするFlashAirのWebサーバー機能では、ブラウザ上の操作でデータの削除はできません。これはFlashAirが装着されたカメラ側との整合性をとるためで、あくまで閲覧や端末へのコピーが基本となります。削除はカメラなどFlashAirが装着されている機器側で行います。

 Eye-Fiのダイレクトモードは、基本的にスマートフォンのアプリのみに対応し、アプリのみがEye-Fiと接続できる仕様です。また、自動転送を基本としているため、スマートフォンに“自動的に送られてくる”という感覚で利用するものでした。一方、FlashAirの「ワイヤレスデータ転送」はスマートフォンなどから“取りに行く”という感覚で、ユーザーの任意のタイミングで操作や転送を行うことになります。この点では、Eye-FiとFlashAirは正反対の感覚といっていいでしょう。

 
■無線LANの自動起動モード

 転送方法と並んで気になるのは無線LANの通信機能を起動させるタイミングです。カメラ側の電池の消費を考えると、無線LANを常時ONにしているのは現実的ではありません。FlashAirでは装着した機器の電源が入ると自動的に無線LANがONになる(SSIDが見えるようになる)自動起動モードが、デフォルトとして設定されています。起動モードの変更は前述のWindows用ソフト「FlashAirTool」で行えます。

 起動モードは関係ありませんが、無線LANがONになってから実際にSSIDが見えるまでには、だいたい20~30秒程度の時間がかかるようです。

 自動起動モードにはタイムアウト時間が設定されており、デフォルトでは5分です。1分、3分、5分、10分から選択できます。タイムアウト時間とは、無線LANが接続されていない時間を指しています。タイムアウトで無線LANがOFFになった場合は、カメラの電源を入れ直すなどすれば再びONになります。

 ここで気付いた人もいるかもしれませんが、この自動起動モードは、別にカメラに装着されている状態でなくてもかまいません。FlashAirに対し電源が供給されれば起動するのです。つまり、SDHC対応のリーダーライターやパソコンのSDHC対応カードスロットなどに装着しても、自動起動モードであれば無線LAN機能が起動します。節操がないといえばそれまでですが(笑)、Webサーバー機能では画像に限らずすべてのデータを表示できる点を組み合わせて考えると、この単純さは使い勝手の幅を広げてくれるでしょう。

 
■無線LANのマニュアル起動モード

 無線LANのもうひとつの起動方法はマニュアル起動モードです。これは、FlashAir内に予め用意されている画像の、プロテクトを解除する(無線LANをON)、再度プロテクトをかける(無線LANをOFF)という、ちょっとユニークな方法で操作します。画像のプロテクトというのはデジタルカメラならどの機種でも用意されている、カギのマークのアレです。上の写真はカメラの操作画面のようで紛らわしいですが、JPEG画像を表示しているだけで、この画像に対しプロテクトをかけたり解除したりすることがトリガーとなります。

 プロテクトを解除した状態、すなわち無線LANがONの状態でカメラの電源を切った場合は、再度電源を入れただけでは無線LANはONにならないので、無線LAN操作用の画像に一旦プロテクトをかけ、再度解除することで無線LANが起動します。

 前述の自動起動モードの場合は、この画像のプロテクトによる無線LANの操作は行えません。

 マニュアル起動モードで無線の操作に使う画像ですが、FlashAir内の「DCIM」フォルダの中にある「100_TSB」というフォルダに保存されています。注意が必要なのは、デジタルカメラなどでメモリカードのフォーマットを行うと、この画像を消してしまうということです(FlashAirToolで戻せます)。自動起動モードには影響はありませんが、マニュアル起動モードに設定していた場合、この画像がないと無線LANを起動する手段が(一時的とはいえ)なくなってしまうので注意が必要です。この仕様はパッケージ付属のマニュアルでも別紙で注意喚起がなされています。フォーマットしてしまった場合は、前述のWindows用ソフト「FlashAirTool」を使って「カードの初期化」を実行することで元に戻せます。ただし、初期化なのでSSIDなどの設定も出荷状態に戻ります。

 なお、カメラによっては「100_TSB」というフォルダ自体を見られない場合があります。その場合はマニュアル起動モードは利用できないので、自動起動モードで利用することになります。

 
 このほか、CFアダプターを用いて、対応機種でないデジタル一眼レフカメラにFlashAir装着しても、無線LANを起動させることができます。当然、利用は自己責任です。なお、CFを利用するようなデジタル一眼レフカメラは、カードスロットへの電源供給をカットする、軽いスリープモードのような機能を備えている場合があるので、そうした設定を変更する必要があるかもしれません。私が持っているニコンのデジタル一眼レフカメラでは「半押しタイマー」なる設定がそれで、この設定を長時間の設定や無限(=OFF)などに設定してやることで、FlashAirを問題なく使うことができました。これはEye-Fi利用時でも同じです。カメラ側の電池の消費は気持ち早くなるので留意する必要はありますが。

 上の写真のニコン「D3」はType II対応のCFスロットなので、写真のサンワサプライのCFアダプター経由でFlashAirを装着できますが、D3は「100_TSB」フォルダを認識しないため、マニュアル起動モードは使えず、自動起動モードでのみ利用できました。ちなみにニコンでは「D4」「D800/E」「D700」など新しいモデルはCFスロットが薄型のType I になっているため、写真のType IIのCFアダプターは装着できません。で、恐らく、SDHC対応のCFアダプターはType IIの製品しかないと思われます……。

 CFではなくSDHCカードに対応しているリコー「GXR」はどちらの起動モードでも問題なく利用できました。

 
■Webサーバーの機能拡充、アプリの登場に期待

 現時点では、Webブラウザでアクセスして1枚ずつ端末に保存するという内容ですが、スマートフォン上で利用する目的なら、ひとまず大きな不満はありません。スマートフォン用アプリがどういった仕様になるのかは分かりませんが、FlashAir側にデータをアップロードするような仕組みがあっても面白いかもしれません。

 8GBで、ヨドバシカメラでは6980円と、先端ユーザーには不満が残りそうな面もありますが、このあたりは今後のラインナップの拡大に期待したいところ。東芝のような大企業がリリースし、かつEye-Fiの対抗馬としては十分に興味深く、ポテンシャルを秘めていると感じます。

内蔵音源の調べ ~半導体競争曲 第八章~

 比較的ハイ・フィデリティな音の話題が多い当方ですが、ロー・ファイも変わらず愛しておりまして。NSFコンペ「Famicompo mini Vol.8」の開催(投票期間は2012年2月23日まで)に合わせて、死蔵していた「TNS-HFC3」を引っ張り出してきました。拡張音源搭載カセットは未入手だったので、プチプレミアなサンソフトの「ギミック!」以外は通販サイトでまとめて購入しました。

 コンペの楽曲ともなると制作年次は現在なわけですし、実機演奏はTNSシリーズなど一部の自主流通アイテムで実現するものですから、楽曲制作者は基本的に実機演奏を前提に制作していないと思われますが、拡張音源を複数使わない曲が多いオリジナル部門の楽曲は、思っていたより再生できる楽曲が多いようです。

 ただ、普通に再生できているように聞こえても、拡張音源の一部が正常に出ていない場合や、音は出ていても拡張音源のボリュームのバランスが異なる場合などもあるので、コンペの審査という用途に限っていえば、実機演奏はあくまでもプラスアルファの再生環境として扱うべきものであることは変わりません。

 パソコンで再生した場合との音の比較ですが、もちろんパソコン側の設定なども影響してくるでしょうが、実機演奏はさすがにエッジの立ったシャープな音で、分離も良いですね。矩形波を浴びるとばかりに(笑)内蔵音源の独特の心地よさを存分に堪能できます。

 写真では「TNS-HFC3」が裸ですが、拡張音源を搭載したカセットを楽曲に合わせて抜き差しすることになりますし、公開されている図面を参考にケースを作りたいと思います。

大東京晦日


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 年末ともなると都心は人が減り、つかの間の空いた街を楽しめるのですが、上野・アメ横は年末が最も混むのではないでしょうか。警察官が多数動員されて交通整理をしていますし、最も混雑する場所ではさながら満員電車のよう。おせち料理に使うような食材から宝飾品のセールまでさまざまな呼び込みの叫び声が乱れ飛び、本当の意味で東京に住んでいる人たちの活気で溢れています。

 夕方とあってカメラ的にはちょっとキビシイ条件ですが、「GXR + M-ROKKOR 28mm F2.8」の組み合わせで撮ってみました。マニュアルフォーカスはやはり慣れがまだ足らないのか、ピシッと思ったようには決まらないカットが多かったですね……。ノーファインダーでスローシャッターとか、強引なことをやっていたせいもありますが。

 新宿の試写でもわかっていましたが、ローパスフィルターを省いたユニットで撮影することもあって、レンズの写りはシャープですね。今回、手ぶれしているのがほとんどなのでシャープさはあまり分かりませんが……。色も濃い目ですが素直だと思います。この組み合わせでは暗部の粘りもなかなかのもので、そのままでもフィルムっぽく写るのはなんとなく嬉しいですね。

AcruのGXR用ハンドストラップ


 コンパクトタイプのカメラとして順当にアクセサリーが増えつつあるわけですが、地味に困っていたというか、早く手配したかったのがストラップです。肩や首からさげるショルダーストラップではなく、手首に絡める程度のハンドストラップを探していたのですが、内容はしっかりとしていながら控えめな見た目に惹かれて、Acruのハンドストラップ「カシェ・TYPE2」のGXR用を選んでみました。色は無難に(?)ブラックです。受注生産品で、案内されている通り、注文してから2週間後に届きました。

 具体的な仕様は上記リンク先のWebサイトが詳しいのでそちらを参照していただきたいのですが、最大の特徴は、バックルなどをカバーで覆い、金属パーツを表側に露出させていないところでしょうか。カメラ本体を傷つけにくいというだけでなく、金属パーツが隠されることで見た目もかなりスッキリとしているところが、特に気に入ったポイントです。表面の仕上げはGXR本体のグリップ部分のシボ加工になんとなく似ていて(シボ加工が革に似せているのですが)、装着するとそれなりに一体感もあります。

 革の状態は、最初はもう少し固いかなと思っていましたが、すぐに使い始めても全く問題ないレベルの柔らかさでした。一方、2枚を縫い合わせてあるので厚みはそれなりにあり、使い込んでもクタクタにはならないと思います。一部にコードバンなどこだわった素材を使い、ストラップ部分の裏側には半永久的という防水処理を施すなど、細部まで丁寧に仕上げてあり、4000円弱という価格は決して高くないと感じました。

 実際に使ってみても、GXR本体に取り付ける先端テープ部分の革がかなり柔らかいので、微妙に自由度があり、カメラ本体をグリップしたときの、手のまわりでのゴワゴワ感は最小限に抑えられていると感じます。もっとも、前述のWebサイトでは、先端テープ部分をねじり過ぎて痛めないようにと注意書きがあるので、やんちゃな使い方は控えたいところ。上から見て右側から手を通すように案内されています。

 今まではストラップを付けていなかったので、「今、通行人とすれ違いざまにぶつかったら確実にカメラ落とすな……」などとちょっとドキドキしながら使っていましたが、ストラップの装備が完了したことで一安心です。あとはEVFを装着した状態で収納できるバッグとかですかね……。