大東京晦日


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 年末ともなると都心は人が減り、つかの間の空いた街を楽しめるのですが、上野・アメ横は年末が最も混むのではないでしょうか。警察官が多数動員されて交通整理をしていますし、最も混雑する場所ではさながら満員電車のよう。おせち料理に使うような食材から宝飾品のセールまでさまざまな呼び込みの叫び声が乱れ飛び、本当の意味で東京に住んでいる人たちの活気で溢れています。

 夕方とあってカメラ的にはちょっとキビシイ条件ですが、「GXR + M-ROKKOR 28mm F2.8」の組み合わせで撮ってみました。マニュアルフォーカスはやはり慣れがまだ足らないのか、ピシッと思ったようには決まらないカットが多かったですね……。ノーファインダーでスローシャッターとか、強引なことをやっていたせいもありますが。

 新宿の試写でもわかっていましたが、ローパスフィルターを省いたユニットで撮影することもあって、レンズの写りはシャープですね。今回、手ぶれしているのがほとんどなのでシャープさはあまり分かりませんが……。色も濃い目ですが素直だと思います。この組み合わせでは暗部の粘りもなかなかのもので、そのままでもフィルムっぽく写るのはなんとなく嬉しいですね。

AcruのGXR用ハンドストラップ


 コンパクトタイプのカメラとして順当にアクセサリーが増えつつあるわけですが、地味に困っていたというか、早く手配したかったのがストラップです。肩や首からさげるショルダーストラップではなく、手首に絡める程度のハンドストラップを探していたのですが、内容はしっかりとしていながら控えめな見た目に惹かれて、Acruのハンドストラップ「カシェ・TYPE2」のGXR用を選んでみました。色は無難に(?)ブラックです。受注生産品で、案内されている通り、注文してから2週間後に届きました。

 具体的な仕様は上記リンク先のWebサイトが詳しいのでそちらを参照していただきたいのですが、最大の特徴は、バックルなどをカバーで覆い、金属パーツを表側に露出させていないのところでしょうか。カメラ本体を傷つけにくいというだけでなく、金属パーツが隠されることで見た目もかなりスッキリとしているところが、特に気に入ったポイントです。表面の仕上げはGXR本体のグリップ部分のシボ加工になんとなく似ていて(シボ加工が革に似せているのですが)、装着するとそれなりに一体感もあります。

 革の状態は、最初はもう少し固いかなと思っていましたが、すぐに使い始めても全く問題ないレベルの柔らかさでした。一方、2枚を縫い合わせてあるので厚みはそれなりにあり、使い込んでもクタクタにはならないと思います。一部にコードバンなどこだわった素材を使い、ストラップ部分の裏側には半永久的という防水処理を施すなど、細部まで丁寧に仕上げてあり、4000円弱という価格は決して高くないと感じました。

 実際に使ってみても、GXR本体に取り付ける先端テープ部分の革がかなり柔らかいので、微妙に自由度があり、カメラ本体をグリップしたときの、手のまわりでのゴワゴワ感は最小限に抑えられていると感じます。もっとも、前述のWebサイトでは、先端テープ部分をねじり過ぎて痛めないようにと注意書きがあるので、やんちゃな使い方は控えたいところ。上から見て右側から手を通すように案内されています。

 今まではストラップを付けていなかったので、「今、通行人とすれ違いざまにぶつかったら確実にカメラ落とすな……」などとちょっとドキドキしながら使っていましたが、ストラップの装備が完了したことで一安心です。あとはEVFを装着した状態で収納できるバッグとかですかね……。
 



リコー VF-2


 
 外付けファインダーはあんまりお世話になりたくないなぁ、とぼんやり考えていましたが、食事休憩で昼下がりに「GXR MOUNT A12」のセットを手にブラブラしてみると、液晶モニターがほとんど見えないシーンに出くわしました。角度や向きにもよりますが、日差しが強かったり、角度の浅い日差しだったりすると、輝度の調整では追いつかず液晶モニターはひじょーに見えづらいことになります。なんとか見えても、GXR+Mマウントレンズはマニュアルフォーカスなので、そこからさらにピントを合わせるのは至難の業です。普段は一眼レフしか使っていないので、背面の液晶モニターの弱点をすっかり忘れていました。

 GXRには専用の液晶ビューファインダー(EVF)「VF-2」が用意されているので、さっそく買ってきました。約92万ドット相当で視野率100%と、スペックは今時のもの。ファインダー倍率はほかのカメラのEVFと比べると今一歩のようですが、選択肢は「VF-2」しか無いのでまぁどうしようもないですな。

 ファインダーを覗きながら視線を動かすと、一瞬だけ色ズレが見えるのは仕様のせいでしょうか。また、本体背面の液晶モニターにも共通していえることですが、表示には若干の遅延があるので、頭の隅にでも入れておく必要があるでしょう。

 個人的には、写真はファインダーを覗いて撮ることがほとんどなので、EVFを使うことでコンパクトカメラっぽくない、いつもの気分・心構えになれるのはありがたいところ。一方で、クラシックカメラに憧れている訳ではないですし、見た目はややこしいことになり、持ち運びも多少面倒になりますから、つけっぱなしなのか、必要に応じて装着するのかなどは、悩みどころではあります。

 


 

GXR + GXR MOUNT A12 + M-ROKKOR 28mm F2.8

 


 

 リコー「GXR」用に一眼レンズのマウントユニットが出るという噂を聞きつけ、その後、先んじてGXR本体を入手して待つこと数カ月……と思って調べたところ、GXR本体のセットを買ったのは1年近く前の、2011年の1月末でした。マウントユニット「GXR MOUNT A12」は、ライカMマウントのレンズを装着できるという、ある意味で割り切った仕様の試作機が公開され、その後の開発発表などを経て2011年9月に発売されていますが、個人的にはマウントユニットを12月ごろに買おうと考えていたので、約1年越しで目的地にたどり着いた、といったところでしょうか。あ、今回の記事は外観だけです、念のため。

 もっとも、2011年末の今現在はタイの洪水の影響で「GXR MOUNT A12」が品不足となっており、ネットでは入手できないので、電話で確認してごく少量入荷の在庫から取置きしてもらって購入という、さながら人気商品のような形となりました。

 レンズは中古で探し、ミノルタ(当時)の「M-ROKKOR 28mm F2.8」を買ってみました。前玉付近に状態の悪いものが多いので、内部の状態の良いものを選びました。結果として外観も、かなり程度の良い状態でした。「GXR MOUNT A12」はAPS-Cサイズのセンサーなので、35mm判換算では1.5倍の42mm相当になります。表面の刻印にもありますが、最短撮影距離は80cmで、手の届くような範囲は近すぎて合焦できませんから、あらかじめ頭に入れておく必要があると思います。

 このレンズは1970年代のミノルタとライカの提携が解消された後、1981年に発売されたというレンズ(製造年は分かりません)で、描写力の評判もさることながら、外観もライカのレンズにかなり近い雰囲気です。刻印される数字などのフォントはライカでおなじみの角ばったものではなく丸みを帯びたものですが、最新のライカレンズでは、1980年代以前に使用されていた角ばっていないフォント「ライツ・ノルム」が復活していることもあり、逆に説得力が増しているといえるかもしれません。いずれにしても、時代を感じさせない秀逸な外見で、ピント・絞りリングの操作感なども申し分ありません。

 本体側の豊富な設定項目に加えて、レンズの特性など、使いこなしには結構な時間がかかりそうですが、お散歩カメラの本命としてじっくり使ってみるつもりです。

 


 

 

 

Colorfly Pocket HiFi CK4

 


 

 FLACが再生できるポータブルプレーヤーとして「Colorfly Pocket HiFi CK4」を買ってみました。8GBモデルで、アキバの店頭で1万5000円弱でした。32GBのサンディスクのバルクのmicroSDHCカードも3500円程度で一緒に買いました。CK4は発売直後というわけではないのですが、後継と思われる、現在開発中の「CK5」は3D液晶搭載、ラインアウト端子は無しと、かなり方向性がズレるという噂なので、ひとまず今買えるCK4にしてみました。動画、写真そのほかに利用するつもりはないので、以下は楽曲再生のみの話題です。また、今回は(エージング中なので)音質面ではなく、運用面のお話です。

 プレーヤーを買うにあたり、予め決めていた条件は、以下のようなもの。

1) FLACを再生できる
2) ラインアウト端子がある(オペアンプ/ヘッドホン端子にはこだわらない)
3) 物理ボタンで操作できる

 候補としてほかには「Teclast T51」などがありましたが、こちらはタッチパネル主体で 3)の物理ボタンで操作できないために候補から外しました。なぜ物理ボタンがいるかというと、ポータブルヘッドホンアンプと組み合わせて使うことが前提なので、小型のバッグに収納し、さらに背負うバッグなどに入れて持ち運ぶからです。このため、再生・一時停止や曲送りの操作は、バッグの中に手を突っ込んでゴソゴソやる必要があり、タッチパネルのみの操作体系は候補から外れます。同じ理由でiPhone/iPod touchも候補から外れるのですが、これらはBluetoothでリモコン操作ができそうなものの、 1)のFLACを再生する、そしてiTunesおよびApple製品からの脱却という裏テーマのためにiPod系はすべて除外しました。「HiFiMAN」シリーズはいい塩梅に適合していますが、アンプ部分のコストが無駄になる運用なので尻込みしたのと、薄型で価格が安いということで、CK4から手を出してみた次第です。

 CK4ですが、DACに高性能なシーラス・ロジックの「CS4398」を搭載し、24bit/192kHzのファイルの再生もサポートしています。ただ、24bit/192kHzファイルについては、自分のライブラリには無いのでひとまずスルーしています。背面には「JITTER KILL」という謎のロゴがあるように、ジッター除去機能があるようで、仕様でもジッターは100ピコ秒以下としています。ラインアウト出力(取説上では「Line Out接」)の音がそれなりに良いらしいという評判なのも、個人的には注目ポイントでした。

 

 

 

 ラインアウト端子につなぐケーブルは、予算の都合で(笑)無理をせず、オヤイデの「HPC-LL」をひとまず買ってきました。3000円で買えるケーブルですが、スペック上はなかなかのもの。個人的にオヤイデのプラグには信頼感がある、というより、ノイトリックのプラグを信用できないというのが大きい気も(笑)。時期をみてほかのケーブルも試したいと思います。

 

 

 

 いわゆる中華プレーヤーの常としてふんだんに盛り込まれている、比較的微笑ましいツッコミどころを挙げておきますと……

・4.3インチ液晶、タッチパネルじゃない
・別に嫌いじゃないけどノングレアパネル、解像度は低め、視野角も狭い
・画面はローテーションしないので横向きだけ
・背面のデザインはっちゃぁ謎
・赤外線通信端子っぽい窓があるけど簡体字の取説もスルー(上位モデル用?)
・内蔵スピーカーっぽい穴があるけど基板上には何も無いので通気用のスリットっぽい
・microSDカードスロットの右にある穴はリセット(再起動)の穴
・同梱のイヤフォンはなぜかオーディオテクニカ、「ATH-C770」(海外モデルみたい)
・ホーム画面の壁紙(DeskTop)は8種類から選べる
・日本語フォントは漢字以外はいびつな明朝体、当然一部翻訳がおかしい
・再生中のスペアナ表示はリフレッシュレートが低すぎて意味をなしていない
・再生中、長いファイル名はスクロールするけど1秒に2ドットずつぐらいで異様に遅い
・「Auto Shutdown」は機能しない時があるっぽい
・レジューム再生は機能しない時があるっぽい
・microSDカードは中華名にしたがい「TF Card」という(microSDの前身であるTransFlash?)
・ラインアウトでもボリューム、イコライザが反映される……

 
■操作はすべて上面のボタンで
 


 
 物理ボタンで行う基本的な操作は、左端の「再生/一時停止/電源」ボタンが選択の決定、およびファイルの再生・一時停止です。シーソー式の「戻る・進む」(選曲)ボタンは、メニュー操作中はカーソルの移動で、再生中は前後の曲に移動します。長押しすると再生中の曲は10秒単位で早送り・巻き戻しができます。ホーム画面などの基本的なメニュー表示はiPodなどと同じくカラム式の概念で、カーソル操作は上下のみなので、「戻る・進む」ボタンで事足ります。右端にある「ESC」ボタンはメニュー操作でバックしたり、キャンセルしたりするボタンです。ブラウザのバックボタンと同じで、操作履歴を戻るタイプです。1秒程度の長押しで、ホーム画面まで一気に戻ることも可能です。

 「MENU」ボタンは、再生中画面で押すとリピートやシャッフルの設定を行えます。また、ホーム画面の「Explorer」でのみ、ファイルにカーソルがある状態で押すとファイルを削除するかどうかを聞いてきます。デフォで「YES」を選択しているので注意が必要です(笑)。

 さらに、「MENU」ボタンは基本操作における決定ボタンとしても機能します。このため、メニュー操作中は再生ボタン、およびMENUボタンのどちらでも“決定”の操作が行えます。ただし、「Music」の「Directory List」にてファイルを選んだ状態では、MENUボタンを押して決定(=再生)となりそうですが、反応しません。再生を開始できるのは再生ボタンのみです。

 iPodや、多くの有名メーカーの製品と違うのは、各ボタンが複数の機能を兼ねており、楽曲操作専用ではないという点です。「いますぐ再生を止めたい」と思っても、画面が「再生中画面」以外だった場合、再生ボタンは選択項目の決定ボタンとしてか機能しません。選曲ボタンについても同じです。「画面の状態に関係なく、再生中の楽曲をすぐに操作できるボタン」は無いのです。唯一の例外は側面にあるボリュームボタンで、これはボリューム調整専用です。
 
■ID3タグが無効、フォルダ分けとファイル名がカギ

 さて、CK4の運用ですが、以下はファームウェアが「1.00.00.01」の内容です。また、設定項目などをひと通り見たら、表示言語は英語にするのが分かりやすいと思います。以下は英語表示が前提です。ちなみに工場出荷状態では中国語の簡体字表示のため、言語設定にたどり着くまでに一苦労しますが、ホーム画面の一番下の、アイコンでなんとなく分かる「設定」の画面に進めば、上から3番目が言語設定です。

 CK4では、現状、少なくとも私の環境ではID3タグを認識せず、楽曲の再生という部分では、ごく基本的な部分しか利用できません。また、ギャップレス再生には対応していませんし、CK4上でプレイリストを作ることもできないと思います。ID3タグを認識しないのが結構なモンで(笑)、これにより、機能として搭載されているものの、ID3タグ情報からアーティストやジャンルで絞り込むことができず、CK4上での楽曲選択は、ディレクトリからたどっていく方式のみになります。ホーム画面にある「Music」→「Directory List」からたどっていく操作です。もしくはホーム画面の「Explorer」からたどっても同じです。

 ディレクトリ構造自体はユーザーが自由に作れるので、ファイル転送の際に作るフォルダなどがそのまま反映され、たどれるようになります。ID3タグを認識しないので、このフォルダ分けによるディレクトリ構造がそのまま、楽曲選択時の便利さ・煩わしさにつながります。自分の使い方、いつもの選び方を考えてフォルダ分けをすると多少なりとも楽曲やアルバムを選びやすくなると思います。

 ディレクトリ構造の次に問題となるのは、やはりID3タグを認識しないので、タグのトラックナンバーも関係なく、フォルダの中のファイルは、ファイル名で50音順にソートされるという点です。ディレクトリをたどって見ているだけなので振る舞いとしては当たり前なのですが。シャッフル再生以外では、上から順番に再生していくので、ファイル名にトラックナンバーが付加されていない限り、アルバム収録順に再生することはできません。
 

 
:言語設定は「設定」の中、上から3番目 :ホーム画面(英語)

 
 
:ID3タグを読まないので、「Music」では事実上「Directory List」しか使えない。ホーム画面の「Explorer」と基本的には同じ
:ディレクトリ選択の最初。「TF Card」はmicroSDカードのこと

 
 
:ディレクトリをたどるとファイル一覧に。ファイル名に工夫が必要
:再生中画面。この画面以外では一時停止や選曲は行えない。MENUボタンで右にサブメニューが表示される

 
 パソコンからCK4に楽曲を転送する際、自動的に、ディレクトリ構造を指定したりファイル名を変更したりできれば、上記の問題はある程度緩和されます。私はiTunesからの脱却およびライブラリのFLAC化にあたって「MediaMonkey」というソフトを選んだのですが(これはこれで大掛かりな話なのですが)、「MediaMonkey」ではポータブルプレーヤーへの転送時に、ディレクトリ構造を指定でき、ファイル名についてもID3タグなどに登録されている情報を付加できます。これらの変更はパソコン側ではなく転送されるファイルのみに適用されます。私は「ディスク番号#」「トラック#」をファイル名の先頭に加えることで、CK4のディレクトリの中でもアルバム収録順になるようにしています。
 

「MediaMonkey」の「ツール」→「オプション」で該当項目を設定すれば、転送時にファイル名などを自動で変更できる

 
■操作性の難を音質が上回るか

 目立った課題は、ID3タグを認識させる方法があるのか、という点はまぁあるとして、「Setting」→「System Setting」にある「Output Phase Setting」という設定項目が、どういった機能なのかよく分からない点です。

 このほか、購入直後ということで今回はまったく触れていない音質面ですが、すでに分かるのは、背景がかなり黒く、その影響からか、綺麗な音という印象です。イヤフォンの「UE 18 Pro」は中低域が濃密なキャラですし、組み合わせるポータブルヘッドホンアンプの「SR-71B」も、どちらかというと中低域に厚みがあるので、高域が綺麗といわれるCK4は組み合わせとして悪くないのでは、という算段です。少なくとも、パソコン側のFLAC運用体制の受け皿となり得た上で、古いiPod nanoから変えて遜色ないか、それ以上、というのは現時点でも確定的な感触です。

 後は、エージング後の音質に納得して嬉々として使うのか、それとも「やっぱこんな操作性はヤダ」となるのかは、しばらく使ってみた後で至る結論でしょう。音(音質)を楽しむのか、音楽との付き合い方(操作性や運用)を楽しむのか、というのは、中華系プレーヤーに手を出すと顕著になる問題で、線引きが難しいところですね。

 


 
【2011年10月9日追記】
■CK4の音

 ラインアウトに使うオヤイデのケーブル「HPC-LL」と同時に使用を開始したので、聞き始めは、高域のくもりに「こりゃぁアカンかもしれんでぇ」などと不安を覚える……のは毎度のことなのですが、それでもS/N比の性能の高さなど、片鱗は見えていました。

 20時間を超える前あたりから、やはり高域を中心にメキメキと持ち上がり、アンプ、イヤフォンのキャラクターを鑑みても十分な、綺麗な高域が出るようになりました。前述のS/N比やジッター除去などが効いているのか、目の覚めるような、明るく見通しの良い、シャープな中高域に思わず笑みがこぼれそうになります。

 直挿しなら、相対的に低域が淡白に感じられるかもしれません。私は、アンプとイヤフォンのキャラクターを決めた上で選んているので、低域に余分な“盛り”が無いことはちょうどいいともいえます。

 一方で、曲の収録状態などにもよりそうですが、高音のピーク時にわずかなノイズが乗る場合もあるようです。詳しく検証していないので原因は特定できていませんが、過剰な期待は禁物といったところでしょうか。もっとも、操作性からして誰にでもオススメできるものではないのですが……。